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雑談、エンジェリナの家族とシカゴの出来事。 Angelina's Zatsudan Chicago

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200万ポッキリ!白い騎士と宇宙へ行こう!

総ての写真はダブルクリックで拡大しますので、どうぞお楽しみ下さい。
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今年のOshkoshで開かれたEAAのコンベンションも一週間の幕を閉じました。
まさにOshkoshは飛行機好きの首都で世界各地からパイロットやファンが集まりました。
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軍用飛行機の中に無造作においてあったVirginの絵の描かれた上の機体でしたが、これが初めて一般の前に姿を見せた事は後から聞きました。
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実はこの機体,WhiteKnite2と呼ばれるちょっとした機体でして、二つの機体が翼で繋がっており、それだけでも飛べるのですが、繋がった部分に小さな宇宙船(スペースシップツー)を吊るし,スペースシップツーを載せたホワイトナイトツーは、約1万8000m上空まで上昇した後、スペースシップツーを切り離す。 切り離されたスペースシップツーはロケットエンジンを点火し、一気に高度約110kmの宇宙空間へ上昇する。6名の乗客は約1分間の無重力を体験できるという計画の一翼を担う最新飛行機なのです。
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ジェットエンジンの横には航空機の今までの発展と、これからの構想が描かれていました。



▽▽▽
以下、宇宙旅行の商業化についてのシェリル・ペレリン国務省サイエンス・ライターの言葉です。
長いですがNASAの商業化についての姿勢が良く解りますし、夢のある話ですので、US Embassy Tokyoのサイトのから原文を変更無しに載せました。066.gif


AMERICAN VIEW - SUMMER 2009
宇宙旅行の商業化
シェリル・ペレリン
国務省サイエンス・ライター
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20090717-74.html


官民連携で目指す宇宙旅行の商業化―成長する宇宙関連ビジネス

5月2日にニューメキシコ州アップハムのスペースポート・アメリカの打ち上げ台から打ち上げられるスペースロフトXLロケット(写真 © AP Images) 惑星間旅行などというものは、SFの世界ではありふれた話だが、地球に住む人々がこれを実現するのはまだまだ先のことである。しかし米国では、より多くの人々が仕事や遊びで、容易にかつ安価に宇宙に行くことができるようにするために、連邦政府機関と先駆的な企業が、小さいけれども、とても重要な1歩を踏み出そうとしている。
 今日、世界中の民間宇宙基地で活動が活発になっている。商業打ち上げロケットで、通信衛星、リモートセンシング衛星、あるいは科学衛星を軌道に運んだり、一般の人でも、2000万ドル、あるいはそれ以上の料金を支払って国際宇宙ステーションに10日間滞在したり、5000ドル払って曲技飛行するボーイング727型の改造機に乗り、無重力状態を体験することができる。
 米国で商業宇宙輸送事業の設立支援にかかわる主な連邦政府機関の2つが、米国航空宇宙局(NASA)と連邦航空局(FAA)である。 FAAの商業宇宙輸送局は、商業打ち上げ業者と宇宙基地に免許を付与し、民間宇宙飛行士の認定を行う。
 NASAは、選ばれた企業による貨物宇宙船の製造と、国際宇宙ステーションへの飛行を支援するために、何十億ドルも拠出している。NASAが2010年にスペースシャトル全機を退役させると、この能力を持つのは、ロシア連邦宇宙局ロスコスモスと欧州宇宙局のみとなる。
 ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターで商業乗組員・貨物プログラムのマネージャーを務めるアラン・リンデンモイヤーは、「NASAが持つ資源は、先端技術に投入しなければならない」と語った。「私たちは、再び人間を宇宙に送り出し、月や火星やそれより遠くにある惑星を探査するという難しい課題に重点を置く必要がある。いったん技術が実証されれば、産業界にその技術を委ね、彼らがより効果的な方法でそれらのシステムを運用できるようにしなければならない」
宇宙への輸送
 NASAは1958年に国家航空宇宙法に基づいて設立されて以来、商業宇宙活動の促進を義務付けられてきた。2005年に、当時のマイケル・グリフィン長官の下で、NASAは、ホワイトハウスと連邦議会の承認を得て、商業宇宙運輸業界の発展の支援と宇宙ステーションへの飛行サービスの競争市場の創出を目的に、5年間(2006~10年)で5億ドルの資金を拠出することを許可した。
 商業乗組員・貨物プログラムの下で、NASAは、民間企業と商業軌道輸送サービス(COTS)のパートナーシップを組み、産業界に対して、非加圧貨物の輸送、加圧貨物の輸送、貨物の輸送と回収、および乗組員の輸送という4つの能力のうち、いずれかを有することを実証するよう求めた。
 NASAは21 件の提案書を受け取り、その中から2件を選定した。カリフォルニア州のスペース・エクスポラレーション・テクノロジーズ(スペースX)社(拠出額2億7800万ドル)と、オクラホマ州のロケットプレイン・キスラー社(拠出額2億800万ドル)で、宇宙ステーションなどの有人施設の支援に必要な輸送機、システム、および運用の開発と実証を行うことを目的としていた。それぞれの会社には、作業の進行に伴い、一連の財政面および技術面の目標を達成することが義務付けられていた。
 リンデンモイヤー氏によると、キスラー社が目標の一部を達成できなかったため、NASAは2007年10月、同社との「契約を解消」した。そして、再度行った競争入札で13件の提案書が提出され、NASAはその中から、バージニア州オービタル・サイエンス社をパートナーシップ参加企業として選定した(拠出額1億7000万ドル)。
 オービタル社は、2011年に行う宇宙ステーションへの飛行で、加圧輸送の能力を実証する予定である。また、スペースXは3回の飛行を計画しており、その1回目として、2009年末までに、2段式ロケット「ファルコン9」と「ドラゴン」カプセルの打ち上げを予定している。ドラゴンは地球を数周し、大気圏に再突入した後、南カリフォルニア沿岸に着水する予定である。
 リンデンモイヤー氏によると、2010年に予定されているスペースX社の2回目の飛行は、宇宙ステーションの近くを通過し、2010年末までに行われる3回目の飛行は、宇宙ステーションへのドッキングが予定されている。
 2008年の12月に、NASAはオービタル社およびスペースX社と、宇宙ステーションへの貨物輸送サービスの契約を結び、オービタル社には約19億ドルで9回の飛行を、スペースX社には約16億ドルで12回の飛行を発注した。契約の有効期間は2009年1月から2016年12月までで、各契約では、最低でも20トンの貨物を宇宙ステーションに届けることが要求されている。
 「宇宙への輸送は、もっと容易に、もっと安価に、そしてもっと日常的にならなければならない。これを実現するために、私たちはこうした試みをしているのだ」とリンデモイヤー氏は言う。

2004年、準軌道飛行後にカリフォルニア州モハービに着陸する民間飛行機「スペースシップ・ワン」 (写真 © AP Images)安全第一
 FAAの商業宇宙輸送局(AST)は、2つの任務を担う。ひとつは、ロケットの商業打ち上げ時と大気圏への再突入時における市民の安全確保であり、もうひとつは商業宇宙輸送の奨励、支援、および促進である。
 FAAのジョージ・ニールド局長代理(商業宇宙輸送担当)は、市民の安全を守るための最も重要な手段のひとつは打ち上げ許可である、と語った。いかなる米国市民または企業も、ロケットの打ち上げを希望する場合には、打ち上げ場所が世界中どこでも、ASTから免許を受けなければならない。
 「これまでに196件の打ち上げ免許を付与したが、市民を巻き込んで死者や重傷者あるいは重大な物的損害を出した事故は1件もない」と、ニールド局長代理は言う。「これは、私たちが大いに誇りとする安全記録であり、今後もこれが続くことを望んでいる」
 また、ASTは宇宙基地と呼ばれる打ち上げサイトと再突入サイトについても免許を付与する。免許を受けたサイトには、ケープカナベラルのスペースフロリダ、バージニア州ワロップス島の中部大西洋地域宇宙基地、アラスカ州のコディアック射場、カリフォルニア州のモハーベ宇宙基地、バーンズ・フラットにあるオクラホマ宇宙基地、そして2008年12月に許可が与えられたニューメキシコ州のスペースポート・アメリカなどがある。
 各宇宙基地は、他の米国政府機関による政策面での審査や、最大積載量、安全性、環境および財政面についての審査を受けなければならない。

2005年にニューヨークで行われた記者会見で、ソユーズ機の写真の前に立つスペース・アドベンチャーズ社創設者のエリック・アンダーソン氏(写真 © AP Images) 「現在、ほかにも、宇宙基地の運営を行う可能性がある業者数社について審査を進めている。従って、今後数年のうちに、関心がさらに高まり活動が盛んになることが予想される」とニールド局長代理は話している。
 ニールド局長代理によると、米国以外にスコットランド、スウェーデン、シンガポール、およびアラブ首長国連邦が国内に宇宙基地を建設する計画を発表している。これは「主に、ヴァージン・ギャラクティック社などの企業が提案している準軌道の宇宙観光旅行を主催するためのもの」である。
 ASTは、マイク・メルビルとブライアン・デニーに商業宇宙飛行士の資格を認定した。彼らは、「スペースシップ・ワン」と呼ばれる、スケールド・コンポジッツ社が開発した宇宙船で、2004年に初の民間資金による有人飛行を成功させた。
 ニールド局長代理は、ASTは今後も、未来の商業宇宙飛行士の資格認定を行っていくと話している。
宇宙輸送産業の成長で拡大する人類最後の開拓地―民間人宇宙旅行者の無重力体験がますますお手ごろに
 宇宙旅行は何も珍しいことではない。さまざまな国の政府が1957年から衛星を打ち上げており、1961年からは人間を宇宙に送り出してきた。最近になって変わった点は、ロケットや宇宙船から宇宙基地や宇宙観光旅行に至るすべてについて、その所有と運営が政府から民間に移行していることである。
 米国では、重要な宇宙サービスの商業化の促進活動が、ごく一部の連邦政府機関によって進められている。
 1958年の法律によって商業宇宙活動を促進する権限が与えられているNASAは、商業乗組員・貨物プログラムの下でのパートナーシップを通じ、産業界に対し、さまざまな宇宙輸送能力の実証を求めている。
 運輸省では、FAAの商業宇宙輸送局が、ロケットの商業打ち上げ時と大気圏への再突入時に市民の安全を確保し、宇宙輸送産業の成長を促進している。
 商務省には、1988年に宇宙商業化室が設立された。その目的は、未熟な宇宙関連企業が、非常に重要でありながら、対応が難しい政府の規制要件を満たすことができるよう支援することである。しかし、チャールズ・ベーカー室長代行によれば、宇宙商業化室の仕事はそれにとどまらず、宇宙分野における新しいタイプの産業の成長を提唱することも行ってきた。昔は、政府が企業に契約を与え、衛星やロケットを購入し、打ち上げや打ち上げ後の運営を政府が行っていた。しかし、今日では、ある企業が他の企業から衛星を購入し、衛星を運営し、またリモートセンシング産業の場合は、画像を政府に販売する場合もある。
 「このタイプの産業は、宇宙商業化室が設立されてから発展を遂げたものであり、私たちはこれまでこの産業の成長を支援してきた」と、ベーカー室長代行は話している。
 宇宙商業化室の対象範囲は幅広く、宇宙への打ち上げや衛星通信から、米国のグローバル・ポジショニング・システム(GPS)のような衛星を利用した測位・航法・追跡システム、リモートセンシング、および地球観測に至るすべてを含む。
宇宙旅行
 2001年に、米国人ビジネスマンのデニス・ティトーが、地球初の民間人宇宙旅行者として、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で宇宙に飛行し、国際宇宙ステーションに6日間滞在した。費用は2000万ドルだった。ロシアの連邦宇宙機関ロスコスモスと共にこの時の宇宙飛行を手配したのはバージニア州を拠点とするスペース・アドベンチャー社(1998年設立)で、その後も個人旅行者のためのミッションをさらに6回手配した。
 「宇宙旅行の市場の存在を示すことで、さまざまな技術への民間投資を促し、将来的に、宇宙旅行の費用が安くなればと思っている」と、スペース・アドベンチャー社の創設者エリック・アンダーソンは言っている。「民間人の宇宙旅行の費用は4000万ドルか5000万ドルだが、いつになったら5000ドルになるのか、と聞かれる。それは私にも分からないが、5000万ドルから始めなければ、決して5000ドルにはならない」
 ほかにも、スペース・アドベンチャー社は、準軌道の宇宙飛行を1人10万2000ドルで提供している。同社のウェブサイトによれば、この宇宙飛行は、参加者を地球の100キロメートル上空まで連れて行くもので、旅行者は景色を眺め、無重力を体験し、「宇宙旅行産業の誕生に参加し、次世代の探検家の意欲を引き出すことができる」ということだ。
 2008年に、スペース・アドベンチャー社はゼロ・グラビティー社を買収した。ゼロ・グラビティー社は、1人5000ドルで、乗客が無重力体験できる商業放物線飛行を行っている。現在、乗客2人を乗せて月の周囲を飛び、地球に帰還する前に月面から約80キロメートルの距離まで連れて行くという、1回1億ドルの月旅行の計画が進められている。
 「当社は、昨年10周年を迎えたばかりで、次の10年間では、5~6人ではなく、1000人を宇宙に送り出すことができるようになり、宇宙飛行を体験することができる人々の数が劇的に増えるようになることを望んでいる」と、アンダーソン氏は語っている。しかし、アンダーソン氏自身は、まだ宇宙飛行をしたことがない。
未来に向かって
 乗客1人当たりの費用がいくらであれ、商業有人宇宙飛行には熱い市場が存在している。そうした企業のひとつが、リチャード・ブランソンが率いるヴァージン・グループのヴァージン・ギャラクティック社である。同社は、準軌道の宇宙飛行、そしていずれは軌道宇宙飛行を、1人20万ドルで提供することを計画している。

2008年、カリフォルニア州モハービで「ホワイトナイト・ツー」機のお披露目を祝うヴァージン・ギャラクティック社創設者のリチャード・ブランソン氏(写真 © AP Images) ヴァージン・ギャラクティック社は、5月にカリフォルニア州のモハーベでロケットモーターの試験を終え、今年「スペースシップ・ツー」と呼ばれる準軌道用宇宙船の試験を行う予定である。同社は、今年1月にニューメキシコ州にある商業宇宙基地のスペースポート・アメリカと、20年間のリース契約を結んだ。
 もう1社は、Amazon.comの創設者ジェフ・ベゾスが設立したブルー・オリジン社である。同社は、少数の宇宙飛行士を乗せて準軌道宇宙飛行に向かうために設計された「ニュー・シェパード」と呼ばれる垂直離着陸機を開発中である。2006年に、同社はこの計画の一環として開発機の離着陸実験を行った。
 「この部署では、現在、私たちは6社に及ぶ企業との協議を行っており、各企業は、宇宙の入り口まで人々を乗せて行ける宇宙船の設計、建造、試験の過程にある」と、FAAのジョージ・ニールド局長代理は語った。「これらの企業のうち、少なくとも数社が、今後数年で運用を開始することを期待している。それによって、宇宙飛行に対する私たちの考え方が本当に変わると思う」
 宇宙での滞在場所の開発に従事している会社がある。ホテル経営者ロバート・ビジロウが設立した、ネバダ州ラスベガスのビジロウ・エアロスペース社である。同社は他社に先駆けて、拡張可能な宇宙ステーション・モジュールの開発に取り組んでいる。
 「現在ビジロウ社は、このシステムの試験を行うために、2つの小型モジュールをロシアのロケットで打ち上げて軌道に乗せている。どちらのモジュールもきちんと機能している」とニールド局長代理は述べている。「このモジュールが軌道に乗ってからもう数年経っている。彼はもっと大きなモジュールを作って接続し、可能性として、早ければ2012年ごろに、個人や企業、あるいは国家が、自らの宇宙飛行士や宇宙観光客を送ることができる場所をつくる予定である」


話の中に出てきたリチャード・ブランソンはスケールの大きな注目の人です。
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機体はOshkoshを後にしてCAへの着路に、飛び魚パパは2000枚の写真を片手に、うひうひと帰路につきました。
暫く飛行機ネタが続きそうです(笑)
by angelina-c | 2009-08-03 12:45 | 穴場
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家族の様子、出来事、シカゴのお天気、音楽等の雑談です。 コンタクトはPilot_in_chicago@yahoo.co.jp かTwitterでtobiuochicagoにどうぞ。


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